英文要約訓練

 大学時代の師匠がいうには
「英語ができるということは、英語を読んで、すぐに要約して言える、ということなんだ。」
 すっかり忘れていたが、TOEFLの勉強をしていて思い出した。
 当方、Speeching(notspeaking)に難があるのを控除しても「要約」というのはやったことがない。
 さあて、どうしよう。

 単語、文法、音読といった各国語特有の特性については「日本語だったらどうするか」を考えてとっかかりにするのだが、日本語の要約で悩んだことがない。
 しかしやはり日本語に通暁しているのは大きい。今回は逆の意味で役に立った。参考にしようと「ブックオフにて220円で買ったリスニングの本」を見ていてそう思った。「抽象化のハシゴを」という表現を過度に使っているのにうんざりして、本文の解説を無視すると逆に理解できたのだ。
 さらにこの本多用している「(英語は)話者依存言語」という単語の解説がない、じゃあ日本語は何に依存しているのだ、と思っても何も書いてない。つまり何も言っていないのと区別がつかないのだ。そんなこともあって、解説に期待せず、自分で解釈したらなんとなくわかったということである。
 なんのこたあない。文ごとに分けてアウトラインプロセッサで依存関係を階層化すれば良さそうだ、とおもったのだ。後で気がついたのだが「逆転の発想」。普通自分で文章を書くときに考えを整理するのに使うアウトラインプロセッサを他人の文章の構造を把握するときに使っていた。

 なるほど文章全体の構造がわかってくる。まず、トピックをバン!と述べている。それを別の文で言い換えて(詳述して)いる。例示としてこんなのを上げている。ここは閑話。文章全体の導入部として前提を確認している文もあるなあ。
 アウトラインプロセッサ、いろいろあるけど、私の知る限り、ここではDynalistが最適である。必要な機能が無料で使えるのもいい。ただしーか所設定を変えること。(Settings-PreferencesでUnindent items in-placeのチェックボックスをオンにする。
 Markdown程度なら文字装飾もできる。要約に必要なキー部分を太字にしようか。閑話部分は消し線付けてもいいや。斜体にするのは例示の部分?つなぎの部分?どっちがいいかなあ。ついでに覚えたい単語はハイライトにするのもアリ。

 おや、なんとなく要約できるようになってきた。右にあるのはMouse Dictionaryのウィンドウです。辞書引きながら読むのが楽になる。
 アウトラインプロセッサできちんと明示的な形として残しておくと、そのうち文を読んだり、聞いたりしながらでもできるようになります。。。と、思う。

 ちょっと面白かったのは、某大学の出題文をこの方式で処理していて、
「ん?依存関係凸凹の形が違う。」
 日本語の文章の構造化のためにこの手法を使ったら、この大学の出題文みたいな凸凹型になったりして。段落のつなぎの文が次の段落のトピックをまとめた形になっているのだ。
 ひょっとして、その大学の教授が出題文を書いているのかもしれないなるほど、大学のサイトで過去問を掲載したところによくある「著作権の問題で掲載を見合わせております」の表記が一つもないのはそのためか。

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